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2005/05/16

学名の読み方

もうね、学名カタカナ表記統一全国集会とか開いて、識者の方々や園芸農家の方々に集まってもらって、学名の読み方統一してもらいたいものです。

悩ましい学名をgoogleで検索してみましたが・・。
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その1) ium
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・cymbidiumのカタカナ表記はシンビジウムとシンビジュームとで拮抗。dendrobiumも同様で、デンドロビウム、デンドロビューム、共に多い。ランの世界では半々ということでしょうか?そもそもcymbidiumはキンビジウム(キンビジューム)だという説もありますが、それは後で述べます。

・gymnocalyciumはギムノカリキュームよりギムノカリキウムの方がかなり多い。pachypodiumについてはパキポディウムが圧倒的。パキポデュームはわずか。
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その2) u
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・bulbophyllumはバルボフィラムと書く人が多いですね。でも'u'をウと発音する原則からすれば、ブルボフィルムと読むべきで、そのほかにバルボフィルム、ブルボフィラムと書く人もいます。

・paphiopedilumもパフィオペディラムと読む人が多い。パフィオペディルムは少数派。

・graptopetalumはグラプトペタルムが多く、グラプトペタラムは少ない。

・でも'u'をウに統一するとmaximumはマキシムムになりますね。そしてsedumはセドゥム??(^^;
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その3) c
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・'c'をカ行で読むのかサ行で読むのかということですが、'ci'または'cy'で始まる時のみサ行のシ、そのほかの段ではカ行で読むというのも変な話。

・crassulaはクラッスラですよね。スラッスラと読む人はいないと思うんですが・・。

・でもsenecioはセネシオがやや多く、セネキオと読む人は少な目。セネシオについては植物以外の意味でもヒットしてたようですけど。

・syngoniumをシンゴニウム(またはシンゴニューム)と読むのは問題ないのですが、cyclamenもシクラメンと読むのでしょうか?実はキクラメン!?

・angraecumはアングレカムまたはアングレクムと読み、'c'をサ行で発音しません。

・cirrhopetallumはなんて読むんでしょうね。ネットではシルホペタラムが多いのですが、キロペタルムと書いてある本もあります。

・でもcoelogyneはセロジネで、コエロジネではもはや通りません。杓子定規に原則を適用すると却って混乱しそうですが・・。

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'ii'はイイなのかイーなのか等、ほかにもいろいろありますが、上記3点を統一してもらうと大分助かります。要するに検索がメンドーなんですよね。

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コメント

はじめまして。ココログで「ことば」をテーマにしたブログ「タ・メタ・タ・ポーネーティカ」をやっています。

学名はラテン語ですから(ギリシャ語起源が多いにしても)、古代のラテン語の発音(古典式)にしてしまえば、はなしは簡単だと思うんですけどね。恐竜の名前はそういう感じで、「triceratops」は「トリケラトプス」ですから。

「ium」は、化学のほうで、「カルシューム」と言っているクセに、「カルシウム」と書くことになっていますから、植物のほうでもそれで統一しないんでしょうかねえ。

「c」の読みかたは、古典式ならすべてカ行ですけど、中世にはラテン語の発音がかわって、各地でさまざまになりました。「e」「i」「y」それから「ae」「oe」(このふたつは「e」と同じ発音になったので)のまえでは口蓋化というものがおこって、イタリア式なら「チェ」「チ」、フランス式なら「セ」「シ」になりました。ラテン語系の単語は、英語にはフランス語から入ったので、英語の「c」の読みかたもフランス式です。子音のまえの「c」はどの読みかたでも「ク」です。

同じ口蓋化は「g」でもおこっています。「c」の有声音(濁音)が「g」ですから。そのため、「e」「i」「y」「ae」「oe」のまえでは「ジェ」「ジ」になります。古典式ならすべてガ行です。

結局、西洋では、それぞれ伝統的なラテン語の発音があって、学名も各国で発音がちがうのでしょう。その影響で、日本でゴチャゴチャになってるとか? ただ、西洋でも古典式が学校ではふつうになっていると思われますので、読みかたとしてそれがいちばん簡単だと思います。古典式と言っても、ローマ字読みみたいなものです。ローマ字はもともとラテン語の文字なのですから。もちろん、そんなに厳密な古典式である必要はないかもしれません。

参考までに、なるべく正確な古典式の読みをあげておきます(余計なことかもしれませんけど)。
cymbidium キュンビディウム、dendrobium デンドロビウム、gymnocalycium ギュムノカリュキウム、pachypodium パキュポディウム、bulbophyllum ブルボピュッルム、paphiopedilum パピオペディルム、maximum マークシムム、sedum セドゥム、crassula クラッスラ、senecio セネキオー、syngonium シュンゴニウム、cyclamen キュクラメン(これはもうシクラメンという日本語になっていますけど)、angraecum アングラエクム、cirrhopetallum キッロペタッルム(rh-、-rrh- はギリシャ語起源で、読みかたとしてはとりあえず「h」は無視すればいいです。この「r」と「h」を切りはなして「h」を発音するのはまちがいです)、coelogyne コエロギュネー(これも日本語でセロジネが定着しているのであれば…)。

投稿: ゆみや | 2005/05/16 18:54

ゆみやさん、はじめまして。

詳細な解説ありがとうございます。
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>参考までに、なるべく正確な古典式の読みをあげておきます(余計なことかもしれませんけど)。
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いえいえ、正確な古典式の発音を初めて目にしましたが、とても面白く、参考になりました。

古典式ラテン語は読むの難しいですね。そのままだと日本人には馴染みにくいかもしれません。

私としては中世ラテン語折衷でも構わないので、とにかくある程度カタカナ表記をまとめて欲しいと思っています。

'u'を「ウ」と読む!と決めるだけでもかなりシンプルになるんですけどね。

'c'の音は、今からいぢると却って大混乱になるかもしれません。

投稿: MUGIXOR | 2005/05/16 21:25

学名の読み方って専門家の間でもバラバラなのが現状ですね。
学問上の共通語は英語ですからどうしても英語発音に引っ張られる形になってしまいます。と言うか、母国語が英語の人にはラテン語式に発音するのは無理なのかな(^_^;

Chlamydomonas reinhardtii

以前は日本では「クラミドモナス・レインハルディ」と発音している人が多かったのですが、最近は英語読みで「ラインハードゥアイ」と言っている人の方が多いですね。

投稿: さのし | 2005/05/22 01:52

なんのことやら分からず、検索してみました。

'Chlamydomonas reinhardtii' - 10μmの単細胞性緑色藻類(^^;

10μmというのは10/1,000,000mmということなんでしょうか?私も植物は好きですが、今までこういう世界に足を踏み入れたことがありませんでした。今後もないような気がするので、クラミドモナス様とは一期一会であったかもしれません。

さのしさん、よくご存知ですね。

投稿: MUGIXOR | 2005/05/22 11:08

突然失礼します。
ごまのはぐささんの方から流れて来ました。
所で、「日本」自体どう発音するのか、「アルミニウム」をどう発音するのか、本当の所判りません。
僕は「Japonica」の発音は「ヤポニカ」ですが…
学名がラテン語で書かれているのでしたら、ラテン語で発音すれば良いのではないでしょうか??
慣用名と混用する所に混乱の原因が有ると思います。
最近とみに長音の「ー」が表記から消えつつあり混乱しています。「トランジスタ」「ボイラ」そのうち「セッタ」「シルバハニ・イエロマルギリタ」になるのでは…
如何でしょうか?? お騒がせしました。

投稿: 春ちゃん@和歌山 | 2005/07/15 00:32

春ちゃん@和歌山さん、はじめまして。

>学名がラテン語で書かれているのでしたら、ラテン語で発音すれば良いのではないでしょうか??

その通りですね。植物に限らず、複数の読み方が存在するのは混乱します。検索サイトで複数のキーを試さないといけないですし・・。ただ、日本語で発音しにくい音や、すでに間違えたまま市民権を得てしまったものは正しようもない感じです。英語から来た言葉では、エネルギーとかミクロとかアイアンとかミシンとかビタミンとかウィルスとか日常生活でもいろいろありますね。

>最近とみに長音の「ー」が表記から消えつつあり混乱しています。

IT方面で仕事をしていた人には使わない人が多いような気もします。パラメーターはパラメータ、ドライバーはドライバというように。1字分長いし、使い出すとキリがないのもありますが、マイナスと間違えやすいのも理由かもしれません。

でも、「ベランダ」と「ベランダー」ははっきり意味が違いますね(^^

「セッタ」もそうですが、モノによっては長音記号つけないとおかしなことになりますね。かくしてまた例外ばかり増えてゆく…ora

投稿: MUGIXOR | 2005/07/15 12:55

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「Libra」(てんびん座)の発音を、あたらしい英語の発音辞典でみてみたら(これからの話は全部イギリス英語)、「リーブラ」っていうのがいちばん最初になってて、そのあと「リブラ」「ライブラ」ってつづいてた。まえに英和辞... [続きを読む]

受信: 2005/05/16 18:57

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